自分の写真
暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2018年2月25日日曜日

暦とともに#200 雨水

祝!200回!と、ひとり喜ぶ雨水です。
200ってことは8年と少し、自分で決めてスタートして続けてきました。
植物のこと、花のこと、自然のことや、旅のこと・・・
大したことは書けないけれど、観たもの、感じたことを書いてきて、
お付き合いいただいている方々に感謝です。ありがとうございます!
これからも細々と綴って行きたいと思いますのでよろしくお願いします。

雨水は雪が雨に変わり、草木が芽吹き始める時期のこと。
お天気の良い日には少し春の光も感じられるようになりましたし、
寒さが解けてくる時期なんだなぁと思いつつ、
なかなか緩まぬ寒さには飽き飽きしてくる頃でもあります。
先日は久々に行った俳句の兼題も雨水でしたが、
あまりの久しぶりで、そもそもわかっていないところに、
基本さえもなんだかわからなくなって、意味を説明するような句になって、
とほほな振り出し状態でありました。
そう、私にとって毎年2月は振り出しというか、スタートのような時期です。
少し時間ができるので、気になっているところや展覧会やらに出かけたり、
人とあったりしながら、自分のことを仕事も含めて考えてみたり。
次々とやることがあるのもいいけれど、ゆっくりな時間も大事ですね。
それも長いと焦ってくるのですがね、笑!!

前置きが長くなりました。
最近観た展覧会、お届けしたリース、今部屋に生けている花をご紹介。


世田谷文学館へミロコマチコさんの展覧会へ
”いきものたちの音がきこえる”

本当に音が聞こえてくるような躍動感溢れる作品でした!

ご注文いただいたリースはユーカリとミモザで
いつものことながら、ミモザはこんくらいが好き!!

スワッグもふたつ、一緒にお届けしました
ちいさな春をお届けできたと思います

残った花はちいさいグラスに
小さくてもちゃんと丁寧に生けること
そうしたら生き生き、音がきこえるよ!

春の枝もの大好き!
久しぶりにレンギョウを生けました
黄色の花は春らしくっていいですね



オリンピックも感動いっぱいで、思いの外楽しく観ました。
カーリングの最終戦を涙しながら観て、コツコツと繋いでいくこと、
「好き」を見失わないように大切に抱えていこうと、
振り出しの2月、芽吹き始める雨水の頃に、まとめのように思ったのでした。

そして、お知らせをひとつ。
「秋うらら」から一年半、グループ花展をいたします。
場所は同じく、横浜三渓園内待春軒。3/17(土)18(日)の二日間です。
ぜひ早春の三渓園にお散歩がてらお越しください!!










2018年2月10日土曜日

暦とともに#199 立春

この冬は本当に寒い冬になりましたが、
東京でも氷点下が続くなか暦には立春、春が来ました。
もう寒さにも飽き飽きしてる頃に立春が来て、
なんだか励まされているような気持ちさえありますね。
ここ数日はお天気も良く、空は青く澄んでいて、
部屋の中に差し込む光は確かに春の気配をたくさん含んでいるような
柔らかさを感じることができます。
春はもうそこまで来ているんだな、よし頑張ろう!と
そんな風に思えるのが立春の頃なんだなと、今年はつくづく思います。



白蓮、馬酔木、柳、姫水木
早春らしく大好きな枝物を集めて生けました

ふきのとうみつけた〜〜♪
食べると美味しいけれど、私は生ける・笑



窓の外の桜はまだ硬いけれど、家の中にひと足先に春を告げる景色ができました。
そして立春の日にずーっと憧れていた沢田英男さんの彫刻が、我が家に仲間入り。
ふと見ると目線が合う感覚に心がスーッとしてきます。
少し傾いだ顔の先に大窓の外の桜を見ているような感じもします。
目というものは彫られていませんが、視線や目線を感じて穏やかになる、
とても不思議で素敵な木の人です。
リビングの棚から私を見守ってくれる青い人が、新しい春の日にやってきました。




手に持つものはなんでしょう?
青く少し抽象的な姿に惹かれました



季節は巡っていると実感する、そんな節気が立春ですね。
一歩、一歩、参りましょう。