自分の写真
暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2017年11月9日木曜日

暦とともに#193 立冬

立冬の日と前日は暖かい日が続きました。
もう立冬なのに〜〜、なんて思っていたのですが、
今日は北風が強く、あれれ冬が来ちゃう?!という1日でした。
立冬ですもんね。納得です。暦ってすごいですね。

そうは言っても実際はもうしばらくは晩秋でしょうか。
街の紅葉はこれからが見頃ですし、
気持ち的にももうしばらくは秋を楽しみたい!!というのが正直なところです。
取り立てて遠出はしてませんが、秋の終わりに楽しんだことをいくつか。

まずは日々ヘビーローテションの「ヘニングシュミート」さんのライブです。
やっぱりライブはいいですね。
心が揺れるようなピアノの音、神さまが降りてきたような時間でした。


大好きなヘニングシュミートさんの
ライブに行きました!

なんと場所は自由学園明日館の講堂
ピアノ1台のみの素晴らしいライブでした♫


次は行ってみたかったCAFEへ。
最近コーヒー好きの次男と行ってきました。


駒場東大の近代文学館のBUNDAN CAFEへ

メニューはすべて文学作品にちなんだものです
村上春樹のセットにしました〜〜

いかにもの薄暗さ・笑
落ち着く空間でしたよ



そして、武蔵野美術大学へ。
しめかざりの展示を勉強もかねて観に行ってきました。
かれこれ10年近く年末にしめ飾りを作る仕事をしています。
日本の伝統とその伝承と。簡素で力強いしめ縄に感動しました!
ちゃんと知ることを大切に、私なりのしめ飾りを作りたいと思っています。


7号館は私好みの建物でした
さすが美大だなぁ〜〜と感心しきり

民俗資料館での展示です
ポスターもかっこいい!!



260点ほどの日本各地のしめ飾りが並んでいます
収集された森さんにもお会いしてお話を伺うことができました


音楽、文学、美術、、、、そして、自然。
アートの中で私たちは生かされていますね。


市場でいただいた老爺柿をトレーにどっさり
これだけでも自然のアートです


2017年10月29日日曜日

暦とともに#192 霜降

早朝に霜が降り始める頃、霜降。
山々では紅葉が美しい季節になります。
本来なら行楽日和の頃ですが、このところの天候は雨が多く、
週末には台風が続けてやってきて、青空を見る日が少ないですね。
作物にもたくさんの影響が出ているのでは。
食物と同じように植物にも同じことが言えるので、
早く良い天候が戻って欲しいと願っています。

今月は21日から川越のGALLERYうつわノートさんにて
山田洋次スリップウェア展で花を生けさせていただきました。
私の中ではスリップウェアと言えばまず浮かぶのが「バーナード・リーチ」「民藝」。
日本の民藝運動に影響をおよぼしたイギリスに技法のルーツを持つ陶器。
「温かみと懐かしさ」と、「化粧土の独特の装飾の個性」と、
優しくて強い、少し相反するものが同居したような器の印象を持っています。
山田さんが作られる古典と新しいスリップウェアに、
うつわノートさんのあの場所に、私なりの解釈でどんな花を生けようか?
ワクワクとドキドキが混在する気持ち。


エントランスには秋色紫陽花と野葡萄を
ノスタルジックに

床の間にはカトレアとグミ
カトレアは私の新しいチャレンジ
温故知新

洋間にはバラとエリカ
ブリティッシュなイメージに
バラは迷わず一番好きなロワイヤル

和室縁側は紅葉と実物と洋花のクレマチスを
秋色で伸びやかに和洋折衷

素朴な器に可憐な野菊を常盤いちご、ヘクソカズラと
懐かしく素朴に里山の景


どこか懐かしい日本の洋風。
あえてちょっぴりベタな感じで、田舎っぽっさも出せるといいな。
でも外したらダサくなるから・・・と緊張して花を選び生けました。
温故知新、カトレアやバラはかなりの挑戦でもありました。
それぞれに私らしく、その場に、器にあう花を生けれたと思います。

残りの週末に向けて、取り置いていただいたピッチャーの購入もかねて
整理、生け変えてきました。


ローヤ柿とグミは和洋折衷
鈴なりの柿で秋景色

洋間はバラから紅葉水無月に
ぐっと秋色になりました

数珠珊瑚と野菊で
秋野原の風情に

縁側はクレマチスが綺麗に咲いてきていてので水換えと切り戻しのみ
庭の景色の中に溶け込んで艶やか


いつもの私とチャレンジと、また学びがたくさんありました。
気持ちの込められた器には懐の大きさと力をいつも感じます。
所作良く、凛と、空気を含んで佇まいになるように。
そんな花を生けていきたいです。
この場をいただけたことに、ありがとうございます。
連れて帰ったピッチャー、また生徒さんにも使ってもらおう!
お楽しみに!!






2017年10月8日日曜日

暦とともに#191 寒露

本格的な秋を迎え、このところ朝晩は少し冷えてきましたね。
寒露は野草に宿る冷たい露のこと。
朝露なんかも見られるようになってくるのでしょうか。
10月は空気の澄んだ好天の日も多く、夜長に眺める月もきれいです。
なんとも言えずただ気持ちいい、そんな日和は秋ならでは。

大好きな季節には大好きな草花や枝物、実物がいっぱいで嬉しさも倍増!
それとともに、ちょこちょこと捨てれずに飾ると言うよりは置いてしまう、
そんな植物が枯れものになって、またそれも秋の空気にマッチしています。


アジサイとコットンブッシュ

アジサイと車輪梅の実

ユーカリやオヤマボクチ、バラの実

ツリバナにナンキンハゼやらアジサイやら

ヘクソカズラにざくろ


あら可愛い、と置くので、どんどん増えていくのですが、、、
どこかで整理も必要になってきます。汗。
年末に少し掃除をするときに、えいや!と整理をすることにします。
それまでは、リースに使えるかも?!とか思いながら、
秋冬らしく「枯れもの」に囲まれた暮らしを楽しむといたしましょう。
もちろん生の草花も一緒です。
皆さんも、とりあえず捨てずに置いてみてください。
以外とうまく乾くと「しめたもの!!」ですよ、笑。





2017年9月25日月曜日

暦とともに#190 秋分

秋彼岸も過ぎたらめっきり秋らしくなってきました。
秋分は文字通り秋の真ん中です。
が、実感は「秋の入り口」秋の始まりですかね。
秋分で昼と夜の時間がちょうど半分になり、
冬至までは少しずつ夜が長くなっていきます。
気がつくと、日が落ちるのもすっかり早くなってきていて、
夕方はちょっと気ぜわしくなってきましたが、夜長と思えば楽しいのも面白い。

秋分の日に、鎌倉山集会所で行われた森田真生さんのお話会に行ってきました。
独立研究者の森田さんのお話を伺うのは3回目です。
淀みなく3時間ほど話し続ける森田さんは
数学を幹に枝葉を広げいろいろな事を話されるのですが、
ふとした所で今自分が考えていた事のキーワードが見つかり、
毎回爽やかな風にあたったような、気持ちよさを感じます。
初めての時はただただ圧倒されたような所もなきにしもあらずですが、
今回は少しゆっくりと伺えたように思います。
「私(わたくし)する=I-ing 私を深める、広げる心を育てる。
 心を降り立たせる場所を作る」という言葉が特に響きました。 


森田さんの児童書を購入

サインをしていただきました
清く、深く!


そして、夏はお休みした野山の花の会を9月は1回ですが開きました。
私も生けて楽しみました。


お彼岸に彼岸花で秋色を透明感いっぱいに

黄土色の器に 黄葉で秋を



生けて飾ると秋の佇まい。
一気に部屋の中も秋めいてきました!
私の「心降り立たせる場所」は、花を生けているところ、ですね。





2017年9月10日日曜日

暦とともに#189 白露

白露。
昔の人は、草木に降りた露が白く見えることを、
夏から秋へ移ろう時期の目印としたそう。
まだまだ残暑の頃、朝晩の空気にふわりと秋を感じるような頃に白露を迎えます。
今年は9月に入ってから思ったよりも涼しく、
「あらら、秋が来ちゃったよ!!」みたいなスタートでした。
晴れて気温が上がってもからりと爽やかで、空の高さにも秋を感じます。

スポイルされて過ごした8月から9月を迎え、
ちゃんと仕事できるかな?という不安もありましたが、
少しずつ回復し、皆さんのお手を借りながら、
ひとつずつゆっくりと仕事もできてきてます。
ひとつ何かが出来るたびに、ホッとして、ちょっと自信が出て、
また次のことをやってみようという気持ちになってくる。
負のスパイラルから抜け出て、そんな時期になりました。
体と心、心身はひとつなんだなぁと改めて思う毎日です。

9月の最初は久しぶりの「花あわせレッスン」からスタート。
まだ市場に仕入れに行くのが難しいので、
那須の池田さんに全面的に花をお願いしました。
せっかくなので私も久しぶりに生けよう!生けたい!で生けました。


お茶の炭入れかごに初秋の景色を

ブリキの花缶に素朴に


どちらも夏の名残りと秋の気配と。
少し黄色味を帯びた日の光に映える花になりました。
花を生けるのは、本当に楽しい。生けてまた元気になって、感謝です。


そして、今年も作りました。「花のこよみ」2018年度版完成!
少しテクスチャのある紙になり、陰暦の下に数字も入れて月をわかりやすく、
花の名前に加え器の表記もしました。


ポストカードになる12枚セットです!

いくつかのインテリアショップでもお取り扱いいただきます。
またホームページなどにアップしますね。
そして私の方でも直接販売いたします。定価¥1400+税で¥1512です。
ご希望の方はホームページのコンタクトからお問い合わせください。
お待ちしてます!!
秋は思いの外急ぎ足ですから、どうぞ存分に楽しんでください。



2017年8月25日金曜日

暦とともに#187 立秋から処暑

8月のはじめに暦には秋がやってきて、終わりのころに処暑を迎えました。
今年の8月は、持病の先天性股関節変型症の人工関節置換手術を受け、
立秋のころ外は暑そうでしたが、病床にて秋の気配も夏の空気も実感のない生活。
退院して戻ってきたら、雨やら曇りやらゲリラ豪雨やらで、
夏空は何処へやらの気温も低めの毎日。
このまま夏が終わるのかしら??と思っていたら、
処暑どころか、厳しい残暑が戻ってきました。
しかしまだあまり外出もできないので、暑さの実感は少なめかな?
と季節感の薄い、不思議な8月を過ごしております。
そんな生活をしてみると改めて、
日々あたりまえの暮らしの中で、花を生けながら、自然を愛でながら、
私は季節を楽しんでいるんだな、というのが実感できました。

自宅に帰ると、7年前に主婦の友社より出版した
「花あわせノート」の中国版が届いていました。
表紙は変わっているのですが、中はそのままです。
本を作るときに「何年経って見ても、自分が好きでいれるものを作る」
「ずっとスタンダードなものを作る」というのを気持ちの核においてました。
届いた本をめくりながら、それはできたかな〜と思えたことが嬉しかったです。


最初の扉ページ


実用書ですから、中は誰もが買える花で構成していますが、
各扉や目次などはイメージ写真で、大好きな山の花やら枝木やらを生けました。
我ながら、やっぱり可愛いな〜〜〜と、笑。



那須の池田さんのダリア


市場に行けないので、レッスンの花を那須の池田さんに全面お願いしました。
そしたら、お見舞いにとカラフルなダリアを添えてくれました。
カラフルで可愛いダリアを見ると、元気も出て幸せな気持ちになりました。
たくさんの方にお心遣いをいただき、感謝しかないです。



白い壁に夏の日が影絵を作ってくれてます


まだまだ活動範囲が狭いけれど、些細なことにも季節を感じる
そんな気持ちの余裕がすこしずつ戻ってきたような。
普通なことが、当たり前のことが、奇跡なんだということを、
たった数日なのに、久しぶりに飲んだコーヒーが
泣けるくらい美味しかったことを、忘れないようにしようと誓った8月でした。

2017年7月25日火曜日

暦とともに#186 大暑

いやいや本当に暑い日が続いています。
文字どおり、一年でいちばん暑さの厳しい頃「大暑」です。
今年は空梅雨というより梅雨がついになくなった?!とさえ思う東京でしたし、
ずいぶん長く暑い日が続いて、早々にばて気味です・・・ね。

そんな暑い暑い7月の3週目に野山の花の会:文月を開きました。
花は持たない時期ですが、山の花はとても涼やかです。
私も一緒に生けて楽しみました。
ちょうどその前のお休みに、
「手仕事と工芸をめぐる 大人の沖縄」の著者で、友人の小澤典代さんの
トークイベントに出かけて、いろいろなお話を聞いたのもあり、
沖縄の器に生けることにしました。


琉球ガラスのグラスを大小2個


琉球ガラスは全て再生ガラスだそうです。
敗戦の焼け野原の資源が何もないところから、
米軍のビールやコーラなどの空き瓶を拾って作ったガラス器は、
まさに沖縄の再生のひとつなんだと感じました。



ワラビのかごには、おばあの笑顔のように可憐に


数年前に訪れた今帰仁村のおばあが編んだワラビのかご。
その手を握らせていただいた時の、特別な感情は今も忘れていません。
ずっと作り続けてきたその手は、ゴツゴツでしわしわで、
でも暖かくて力強くて、ふくよかな美しい手でした。
その頃90歳をすぎていたおばあ。私なんかヒヨッコもヒヨッコだなぁと、
いつかこんな手の人になりたいと思ったのでした。
どちらも夏の野山の花が映えて、涼しげな夏景色の佇まいになりました。


そして、先週末は横浜の三渓園に打ち合わせに行ってきました。
去年の花展「秋うらら」の”うらら会”メンバーとまた来春、花展をいたします!!
今度は「春うらら」。また待春軒さんにお世話になりますよ。
で、ずっと見たかった蓮池を見れました。
少し曇りがちで弱い風が吹いている中、朝開いた蓮がまだ咲いていて、
ゆらりゆらりと花も葉も揺れて、なんとも幻想的な風景でした。






そして、藤棚の下には投句箱!!
このところ置き忘れている「俳句スイッチ」笑。
ちょっと頑張らないとな〜〜〜。
「蓮池や〜〜〜〜」「藤棚や〜〜〜」と口ずさんでみたものの・・・・
あと続かず。とほほでした。
ま、細く長くとにかく続ける、そんなことをチラチラと考えながら
待春軒さんに向かったのでした。

8月は花あわせレッスン、野山の花の会ともにお休みになります。
大暑の次はなんと!立秋!
とはいえ、まだまだ暑い日が続きそうです。
みなさんご自愛ください。そして、夏を楽しんでお過ごしくださいね。

2017年7月10日月曜日

暦とともに#185 小暑

暑い暑い大暑のころのような小暑です。
東京は梅雨はどうなってるの?というくらいのお天気で、
すでに若干バテ気味の7月の始めです。
そんな中、川越うつわノートさんで開催の
「目片千恵 ガラス展 水彩色の恋心」で、花を生けさせていただきました。
目片さんの女性らしい優しいガラス器に水彩色の恋心というタイトル、
うつわノートさんからは「女性らしい花」「器を引き立てる花」
「やってみたいなと思う花」をとのことで、
どんな花を生けようかと色々楽しく考えました。


玄関に花器のフォルムにあわせクラシックに
白い紫陽花と刈萱

エントランスにはオブジェのように
白緑の西洋紫陽花ととつづら藤

部屋の中にふわりと柔らかく
ベルテッセンと斑入りの枝

床の間には静かな空間を感じるように
ベルテッセン、ムベ、小判草など色々

洋間の壁にシンプルにホタルブクロ

同じく洋間に山紫陽花
茎の緑が透けて花器の緑とあわさって

金魚鉢に水の雫のように
グリーンネックレス、山いちご、カラスの柄杓など

青みがかったガラスに露のように瑞々しく
ブルーベリーとシモツケ、グリーンネックレス

和室にカゴ状の器に篭花をイメージして溢れるように
クマヤナギと西洋カマツカ

和室に緑で橙の実を引き立てた和花を
ハマナスの実と山紫陽花

ファルムの美しい器にクラシックに洋花を
西洋紫陽花と西洋カマツカ

縁側には借景と溶け込むように
ヤマゴボウ、夏咲き秋明菊、ビルベリー他色々



どこかしら、なにかしら「きゅん」となるような、そんな恋心を生けようと。
器を引き立て、器に引き立てられ、その場所に佇むような花を生けようと。
「楽しんで生けてください」との松本さんのお言葉を素直に頂戴して
花を生ける幸せな時間をいただいてきました。

緑、白、少しの青と薄桃色に実ものと、色を抑えて涼やかに、夏景色。
暑いのであまり長くは持たないのも覚悟して、
生き物のその時々の美しさを感じていただければ幸いです。
そして、「きゅん」と恋心芽生えて(笑)
この器に花を生けたい!と手にとっていただけますように。


九州では、大変な日が続いています。
穏やかな日常が一時も早く戻ってきますように。
今日もありがとうございます。