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暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2016年6月10日金曜日

暦とともに#162 芒種

芒のある植物や稲、麦などの種を蒔く頃、芒種です。
先週、関東地方も入梅し、稲が育っていくための恵みの雨の季節になりました。
どうしても梅雨になると、ジメジメ湿度も上がり、気分も体もいまいち。
ですが、できるだけポジティブに考えれるようにしたいものです。
私にとって、そのための一番のアイテムは、紫陽花!
雨に濡れた紫陽花は本当に綺麗で、雨が恵みと思うことが出来るのです。

数年前に撮影で鉢物のおたふく紫陽花を切って生け、残った株を植えました。
年々大きく育ち、今年はすごく花付きがいい。
6月の花あわせレッスンにはここ数年、切ってみなさんに生けてもらっています。
育てて切って生ける。
茶花のような私の憧れの形、ちょっとだけ楽しませてもらっています。


おたふく紫陽花、ひと枝切って茶碗に生けました


そして今日、観たかったドキュメンタリー映画「あめつちの日々」を
最終日滑り込みで観てきました。
沖縄読谷の共同窯、北窯の松田米司さんの作陶、沖縄の伝統工芸、歴史・・・
川瀬美香さん監督の「風土と人間の暮らし」の物語。


土に根っこをおろし、伝統を未来につなぐ。
なんてどきっとする文章でしょう。


松田さんが映画の中で色々なことを話されています。
穏やかにゆっくりと、かみしめるように。
心打つ言葉がたくさんありました。
そのひとつ、「今の暮らしが伝統になる」。
日々が未来につながっていく。
私たちは長い糸を切らないように、毎日を暮らしているんですね。


毎日のご飯を食べるために使っているやちむんです


手前の花を挿している色味壺は、映画を観る時にプレゼントされました!
その他は我が家の日常使いの食器です。
沖縄旅行で読谷で買ったものと、都心のショップで買ったものと。
取り皿と茶碗と湯のみはやちむん。和食も洋食もぜんぶこれ。
丈夫で、どんなご飯も美味しくしてくれるような包容力が大好きです。
小さな花も似合います。
あめつちの日々。やっぱり雨は恵み、なんですね。




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