自分の写真
暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2012年3月25日日曜日

遠足#11 牧野富太郎記念庭園

3月も終わりに近づく小雨が降る日に、
練馬区の「牧野富太郎記念庭園」へ出かけて来ました。
日本の植物学の父、牧野富太郎氏の住居を練馬区が管理し、
庭園として解放されています。
今年は生誕150年にあたり、「花との約束」という企画展中でした。
  
 
                                                
展示室です


私は、植物画集と学生版牧野植物図鑑を持っています。
調べたり、学んだりするというのもありますが、緻密で美しい植物画は
見ているだけでも楽しくなります。
今回は、図鑑の中の絵のいくつかを観て来ました。

今年は春が遅く、住居であったこじんまりした庭園は、
まだまだ冬のような装いです。
梅、水仙、クリスマスローズなど、少しの花が咲いているだけでしたが、
しーんと静かな雨の日の午後を過ごして来ました。





大好きなバイモユリの蕾もまだ小さい



スイセンの花


この花はなんでしょう?



実際の部屋が残されています


次はいつか、高知の牧野富太郎植物園に行ってみたいと思っています。

2012年3月20日火曜日

暦とともに#70 春分

春分の日を迎えました。
今年は12年ぶりに、春一番の吹かないままの彼岸の中日です。
春一番は立春から春分の間に吹く、その年初めての南よりの強い風。
むわっと暖かい強風が吹くと、寒い中、「ああ、春が来るな」と思い嬉しくなります。
今年は、強い風が吹いてきたら「あ、来たかな?」
「あ〜〜、北風だ」の繰り返しで、もう3月も終盤です。
ちょっぴり寂しい春分です。

例年になく寒さが長く、桜の蕾もまだまだ。
それでも、少しずつ春の気配は感じられるように、
この時季ならではの”沈丁花”を生けました。
クルクルと巻いた姫ゼンマイと、お茶碗に。


クルクルと可愛い姫ゼンマイ

姫、のつかないゼンマイはすごく大きくて太くて、毛羽立っています。
ワイルドで結構怖いです。
家で生けるならやっぱり「姫」がいいですね。



ジンチョウゲはまだ蕾です。

まったりとしたローズ色が艶やかな葉っぱにぴったりです。


ほら、咲いてきました。

蕾の時は香っていないのですが、一輪、二輪と咲いてきたら、
あの芳しい香りが、そこはかとなく漂ってます。
あまりのいい香りに、大きく深呼吸しちゃうくらいです。
開いた花は薄いピンクで、外と中でツートーンに。
なんてお洒落でしょう!!
色のついたお茶碗に良く映えて、大好きな和洋折衷なしつらえになりました。

「きょうも花日和」も祝!4年目に突入です。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

2012年3月8日木曜日

暦とともに#69 啓蟄

啓蟄、’けいちつ’と読みます。
虫たちが目覚めて地上にはい出してくる頃です。

雨の日が増えてきました。固い地面も少し緩んできましたね。
土の中でも沢山の生物が喜んでいるかな?
先日、散歩道で大きな泥ガエルを見つけました。
夜の暗がりの中、踏みそうになって、息が止まりそうでした。
冬眠から覚めて出てきたけど、まだ寝ぼけているような・・・・
そんなことにも春がくることを感じます。

植物も休眠から覚めて、芽吹いてきました。
そんな風景をイメージして花を生けてみよう!
彼岸桜にパンジー、ラケナリア、姫ゼンマイを咲いているように。
小さな庭景色が出来ました。


ヤシの繊維を土にみたてて


冬の間、裸ん坊になっていたミセバヤも、葉をつけた新しい芽が出てきました。
なんとも初々しくて、そして嬉しくて、ジーっと見てしまいます。


真ん中には裸の茎が・・・


10℃を超す日が増えてきました。
次は春分です。