自分の写真
暮らしのそばにある花鳥風月を楽しむ毎日。めぐる季節、出会った自然、草花や木々を暦とともに紹介します。

2017年3月13日月曜日

暦とともに#178 啓蟄

啓は開くの意。 蟄は虫などが土中に隠れ閉じこもるの意。
すなわち啓蟄は、冬ごもりの虫が這い出ること。
春雨が降り陽光も春めいて、土も柔らかくなると、生き物は目を覚まし、
ムズムズといてもたってもいられなくなってくるころなのでしょうね。

そんな3月の前半、取材撮影がありました。
「北欧暮らしの道具店」というwebサイトの読み物特集です。
初歩的な水揚げや一輪挿しのヒントから、枝生けことなどを
5話連載でアップしていただきます。また詳細はおしらせします。
いつものことながら撮影の後は、残った花を整理しながら飾ります。


椿はワラビのかごに

チューリップは私にしてはちょっとフェミニンに

棚にはいっぱい並んで楽しい

彼岸桜と豆と貝母ゆり

このほか、キッチンにダイニングにサニタリーと、あちこち春の花が。
芽吹きの頃の花は本当に可愛くて心くすぐられます。
もそもそ、そわそわ、
啓蟄のころは人も春の気配を感じ、身も体も動き出す季節ですね。

おまけは、
最近観た映画の紹介。
ヨーヨーマはただいま公開中のドキュメンタリー。
音楽、文化の素晴らしさを感じる作品でした。
テイク ディス ワルツは映像の美しいラヴストーリー。
映画はやっぱりいいなあ。






彼岸を迎えたら、桜の季節もすぐそこですね。
では、また!!


2017年2月27日月曜日

暦とともに#177 雨水

空から降るものが雪から雨に変わる。
氷が溶けて水になる。雨水を迎えました。
どことなく寒さの中にも春を感じる2月の終わりです。
春への期待が大きくなる頃ですね。

秋から年末はあまり出かける時間を作れないので、
年が開けてからの1、2月は、あれやこれやと出かけては、
なんやかやと忙しくなってしまうのが例年です。
今年もやっぱりそんな2月。
先だっての週末は、一度行きたかった「水戸芸術館」へ。
石川直樹さんの展覧会「この星の光の地図を写す」を観に行ってきました。
1990年代の初期作品から現在まで、見応えのある展示内容でした。


水戸芸術館のシンボルモニュメント
青空に映えてました

この写真が好き
自然と人の息づかいが感じられるから

なんともない日々の一瞬!!


夕暮れ間近の偕楽園にも寄ってきました。
広々とした空間ですが、梅の香りが一面に漂っていて、幸せな気分になりました。
やっぱりいいなぁ、花の木。


暮れなずむ中の梅もオツでした

橋の欄干が可愛かった
名前も可愛い「花追橋」


いつもと違う景色や、だれかの表現するものや、いろいろインプットして
また家に帰って花を生ける。そんなことを繰り返しています。


大好きな貝母ゆりを生けました

もうすぐやってくる早春の景色を思い描きながら、生けました。
さあ、あと一息ですね。

2017年2月8日水曜日

暦とともに#176立春

鬼は外、福は内〜〜と、今年も節分に豆をまき、
翌日には立春を迎えました。
お正月はもちろん1年の始まりで、節目ではありますが、
そこから間もない節分、立春はまた違ったかたちで、
私は妙に節目の気持ちが強くなります。
実際はまだまだしばらく寒さに我慢の頃ですが、
春というのは、何かがスタートするぞ!と、新しい気持ちになる季節ですからね。

そんな早春の頃に生ける花は、ひんやりとした空気と暖かな陽だまりと
相反するものが交わったような花。
楚々っと静かに咲いて、やってくる春を告げる花。


鉢植えから切って挿したクリスマスローズ

球根付きの原種チーリップは石ころと

竹カゴにフリチラリアと姫水木の枝



こんな花を生けると、部屋じゅうの空気が澄みわたってくるようです。
新しい季節にピッタリの背筋がしゃんと伸びる花。
やっぱり花が届けてくれるものは素晴らしい!!
春のきざしをすぐ近くに運んできてくれました。
あと少し、の寒さも頑張れるような気がします。





2017年1月25日水曜日

暦とともに#175 大寒

寒い、寒い!!
大寒ですものね・・・・。
1月ってこんなに寒かった?きっとこれが冬の寒さだよ!
そんなことをひとりで口に出してしまうほど寒いです。
車に乗る仕事でもありますので、雪が降らないのは助かっています。
花の仕入れは朝早く、真っ暗なうちから出発するのですが、
市場の中は冷蔵庫の中のようで、
会う人、会う人との挨拶も「寒いですね」。笑。

市場に並ぶ花は、チューリップやラナンキュラス、ヒヤシンス・・・
すっかり春の花が中心になっています。
色も明るくパステルな春色がいっぱいですが、
どちらかというと私は、寒中の冬らしい花材を選んで楽しんでいます。


椿は春の季語、寒椿は冬の季語
白い椿は冬らしい

ストックは冬の花、香りが良い花です
マットな白がこれまた冬らしい

市場で♪ふきのとう見つけた〜〜♪
食べれるかな?

葉っぱの形のお皿に
粒つぶの花材と飾って



冬晴れの澄んだ空のように、清らかに。
冬は冬らしく。
そうすると、やってくる春はきっともっと楽しい。


追記
先日、乃木坂のTOTOギャラリー間に行ってきました。
堀部安嗣さんの展覧会「建築の居場所」
どの作品も素晴らしく、満足の展覧会でした。
「からだの外にある風景は抽象化し、内にある風景は具象化し、
それらが重なり合った瞬間に建築の最初の姿が立ち現れる。」と。
とても印象深い言葉でした。





2017年1月13日金曜日

暦とともに#174 小寒

松も開け、寒の入りを迎えました。
寒中お見舞い申し上げます。
冬らしい天気が続いていますね。
とても寒いですがとても空気が澄んでいて、清々しくて、
寒いのは苦手でも「冬っていいなぁ」と思えたりする今日この頃です。

小寒を迎えると、1年前に星になった愛犬ワンダーの命日でした。
ささやかですが、花を生けて、お菓子を供えました。
もう一匹のチャムとの散歩道、冬の夜空の瞬く星を見上げると、
どこかで走って吠えてるんだろなーなんて思えてきて、
ちょっぴり暖かい気持ちになれました。
1年ってあっという間ですね。



ワンダーに
大好きな白い椿を生けました

しばらくして小さく生けかえました


思いのほか、椿が次々と蕾を咲かせてとても嬉しい。ワンダーありがとう。
長く楽しむために、剪定して生けかえます。
冬の空気にぴったりな清らな花です。


そして、お誕生日のお祝いにとご注文いただいた花を生けました。
大切な贈り物を託していただくのですから、
心を込めて、イメージを膨らませて生けます。
春の匂いや足音やらをギューっと詰めてみました。
寒さに固まりそうな心身をほころばせるような初春のギフトになったかな?


ハーブ、ミモザ、チューリップにヒヤシンスなど
春の球根花をいっぱい詰めました


1月小寒の時期に生けた花でした。
真冬の花も、早春の花も、寒中にそれぞれの楽しみを教えてくれます。
次は大寒。もっと真冬の寒さになります。
しっかりと冬を楽しんで、春の喜びを待ちましょう。
そうすると春の喜びはきっとひとしお!!ですね。



追記
2017 花のこよみ1月は黒椿です
手前味噌ですが、飾っております!

2016年12月30日金曜日

暦とともに#173 冬至

今日は12月30日、小晦日。
冬至の頃は仕事が佳境で、なんとか柚子湯は死守してすごし、
バタバタと1週間とちょっとすぎ、年の瀬です。
俳句を習い出して、歳時記という季語の辞書を引くようになり、
冬至を別の言い方で「一陽来復」と言うことを知りました。
陰が極まり陽が復するとの意です。
一年を通して一番昼が短い冬至ですが、
翌日からは春に向かって少しずつまた陽が伸びていく。
そんなことを考えると、まだまだこれから寒くなるし実感はないけれど、
希望を感じることが出来て、一陽来復が心に響いてきます。

今年の仕事も昨日29日に無事納めることができ、片付け、掃除も本日終了。
28日にはリビングと玄関周りの掃除を済ませ、自分の家のお飾りも設えました。
何年か前に訪れ感動した、伊勢神宮の質素な美しさにリスペクトして、
おこがましくも今年は、よりシンプルに飾りました。


柳の餅花は大窓に

満天星の餅花を松飾り風に
鏡餅と設えました

玄関飾りはごぼう注連で
きりりと背すじを伸ばして歳神様をお迎えします


今年は野山の花の会を始めた、カレンダーを作った、グループ展を催した。
素敵な場所で作家さんの器に生けさせて頂く機会もいただいた。
素敵なお店でワークショップもやらせていただいた。
そして今年も、教室でたくさんの方と花生けを楽しんだ。
リースに迎春飾りと、たくさん作らせていただいて、
たくさんの方の家に飾っていただけた。
続けてきたこと、続けられたことに感謝。
新しい挑戦と、その機会をいただけたことに感謝。
良い一年でした。ほんとうにありがとうございます。
そして、まだまだ手探りですが、
これから自分の花の向かって行く道が、少し見えてきたように思える1年でした。
一陽来復。希望の光をこれからも見て行こう。

みなさん、どうぞ良い年末年始をお過ごしください。
また新年もよろしくお願いします。
2016年12月30日 井出 綾


2016年12月16日金曜日

暦とともに#172 大雪

雪いよいよ降り重ねる、大雪。
気がつくと、今年もあと2週間ほどになり、暦では大雪がやってきてました。
山は雪景色になり、山眠る季節でしょうか。
12月は前半にクリスマスのレッスンをして、
そのあとはひたすらお正月飾りの仕事の毎日です。
お正月飾りを作って、ショップで販売していただくのも8年くらいになります。
最初は2、30個でしたが、年々お世話になるお店も増えて、数も増えました。
ここ3年ほどは、手伝ってもらうスタッフもできました。
プロダクトというのでもないですが、商品として形ができているので、
スタッフと一緒に手仕事で、数を作る事ができ、
たくさんの方の迎春を飾らせていただく事ができて嬉しいです。
そんな中、もう一歩、自分なりの表現にチャレンジしていきたいと
毎年、新しいデザインのものも少し作ってます。

今年はもう少し簡素なデザインのものを作ってみました。
今の自分の向いている所かなと。


稲穂をたっぷり、赤を少しの小さい輪飾りです


去年作った縦型をよりシンプルにしました


そして、念願の餅花!作ってみました。
悩んだ末に白のみで作りました。ころんと丸くて小さい餅花です。



柳につけたら舞い落ちる雪のようです


古代米と衝羽根と和紙と水引で飾りに仕立てました


こちらは満天星ツツジで作った餅花を
稲穂と和紙、水引だけで仕立てました


どんな素材を使おうか?どんな風に仕立てよう?
そんなことを考えながら、手を動かして、作る。
わくわくしながら、幸せな時です。
あー、植物に、花に出会えてよかったなぁ。
今年も1年仕事ができてよかったなぁ。
続けて来れたことに感謝して、そして皆さんに感謝して、
コツコツと手仕事の師走の残りを頑張ります!!